白い場所

祖母の葬儀に参列したとき、それは仏教式だった。ああ、私のはこれではない、と直感的に思い、とてつもない悲しみと無力感を味わった。これでは天国に行けないと思った。神さまを裏切るような後ろめたさがあった。今まで私を守り抜いてくれていた人を。普段、祈りもしない。思い出しもしない。意味のないことだとさえ思う。でも、私がつらいときにすがり、昔まだ目に見えないものの存在を信じていた頃に導かれたのは、あの光だ。これまで積み上げてきたいくつもの罪、ずるさ、弱さよりも、自分がずっと悪いことをしているように思えた。