無機質

電車に乗っていたら、目の前の席に座っていた女の人が、手にクリスマス柄のスタバの紙袋を下げていた。しばらくして彼女が降りて、入れ替わるようにその席を埋めた女性も、同じ紙袋を持っていた。こういう時に様式的で機械的なクリスマスを感じる。
自分の誕生日はなんとも思わないけれど、クリスマスは特別だ。あたたかい思い出であふれている。家族と過ごした日。恋人と過ごした日。友人と過ごした日。文字通りあびたシャンパンとワイン。

今年は静かにしたくて、クリスマスとは真逆に日本美術を見に出かけた。思った通り、都内の割にはどこも空いている。美術館は空いていてもショップ系は混雑していて、同僚のプレゼントを買うのは諦めた。
今はspotifyくるみ割り人形を聴きながら年賀状を書いている。何事も並行して仕事をこなしていく。忙しい年末こそムードよりも効率と合理性が優先。いくらなんでも無機質なクリスマス?来年はバレエかコンサートでも見にいこうかな。