3 days, after

3連休の初日はSNSで見て気になっていたブックショップへ。中央線沿線のほとんど降りたことのない街。もしかしたら初めてかも。少しだけ気合いのいる場所で、緊張しながら出かけたけれど、結果的に楽しいお買い物ができた。暑さがすぎて涼しくて。駅からそれなりに歩いても汗は出ない。もうすぐ夕方になりそうな、まだ昼に別れを惜しむような空の色。真っ白な扉のオーク調のノブに手をかけた瞬間が一番緊張したかもしれない。海外のお店みたいだな。店内に入った瞬間、コーヒーのいい匂い。40分ほど書棚を吟味します。私の輪郭がどんどんとけていくのがわかる。目星をつけた4冊をお会計。本を購入するとコーヒーが注文できるようです。せっかくなのであたたかいカフェラテを飲む。甘ったるい気持ちに浸りながら、かけてもらったブックカバーを丁寧に外して書影を楽しむ。何ならブックカバーの手触りも楽しむ。つるつるしていて、本に吸い付きそう。
帰り道はあまりピンとこなくて、そのまま真っ直ぐ帰ってしまったけれど、後から調べてみたら他にも良い書店や飲食店があったみたい。次はきちんと拾えますように。

2日目は用事があって百貨店。本当に用事を済ませただけ。帰ってからワインと無花果のサンドイッチと読書。Netflixでホラー映画をあさる。

3日目。今日こそは美術館に開館時間アタックするぞと意気込むものの、ダメだった。出かけられたのは案の定、午後。美術館のあとは図書館に2時間くらい滞在して小説を一冊読む。大濱普美子さんの『十四番線上のハレルヤ』。皆川博子さんがおすすめしていたのと、新しい作品の『陽だまりの果て』が泉鏡花賞をとったようなので試し読み。短編集なのだけど結構いろんなジャンルにまたがっていて、「鬼百合の立つところ」という話が好きだった。「劣化ボタン」も良かったな。ちょっとだけ薄気味悪くて、残酷で、ふわふわしていて、悲しい。でも綺麗なのよね。向こう側へと繋がっているみたい。